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音楽理論

シンコペーションとは — ギター・ピアノでの弾き方と有名な曲

シンコペーションとは、本来アクセントが来るはずの拍を外して音を置くリズムの手法です。強拍を空けて裏拍に音を入れる、あるいはタイでつないで強拍に新しい音を出さない — どちらも同じことで、耳が待っている場所に音が来ないことで「跳ねる」感じが生まれます。ポップス、ファンク、ボサノヴァ、レゲエの土台はほとんどこれでできています。

This page is part of the guide to music theory.

シンコペーションとは何か

「1・と・2・と・3・と・4・と」と数えてみてください。数字が表拍、「と」が裏拍です。ふつうのリズムは数字のところに音を置きます。シンコペーションは「と」に音を置き、数字を空けるか、前の音とタイでつないで数字に新しい打点を作りません。

大事なのは、シンコペーションは一定の拍があって初めて成立するということです。拍が聞こえていなければ、ずらす基準がありません。ただのよれた演奏になってしまいます。だからビートのはっきりした音楽でこそ効きます。

実際的な結論もそこから出ます。シンコペーションを弾く前に、まっすぐな拍を保てることが先です。メトロノームは根性の道具ではなく、ここでは必須条件です。

ギターでの弾き方 — 右手は止めない

ギターのシンコペーションは、ほとんど右手の問題です。手は振り子のように上下を続けたまま、すべての動きで弦に当てるわけではない。強拍のダウンを空振りさせ、動き自体は止めない — これが基本の形です。

初心者がつまずくのはここです。空振りのところで手を止めてしまうと、拍の位置ごと失われてリズムが崩れます。手は絶対に止めない。変わるのは弦に触れるかどうかだけです。

もうひとつよく使うのが、強拍の直前の「と」でコードを変える形です。コードが拍より先に来るので、次の数字には新しい打点がありません。ポップスの伴奏の大半がこれで、たったこれだけで演奏が一段うまく聞こえます。

ピアノでの弾き方

ピアノでは左右の役割を分けると分かりやすくなります。左手でベースをまっすぐ刻み、右手のコードだけを裏にずらす。左が基準を持っているので、右のずれがはっきり聞こえます。

逆に、両手同時にずらすと何も起きません。シンコペーションはずれであって、ずれていないものが同時に鳴っていないと成立しないからです。バンドでも同じで、全員がシンコペーションすると曲は跳ねずに流れてしまいます。

練習は片手ずつが確実です。まず左手だけで四分音符を八小節、次に右手を二拍目の裏だけに置く。一小節にひとつ入れるだけで、もう跳ねて聞こえます。

ドラムと、楽譜での見え方

ドラムではスネアとオープンハイハットにシンコペーションが出ます。バスドラムが基準を保ち、スネアを三拍目から「と」へずらすと、行進曲のパターンがグルーヴに変わります。ハイハットは等間隔のまま、耳が数えるための網の役目を果たします。

楽譜では二通りの書き方になります。ひとつはタイ — 裏の八分音符が次の拍の四分音符とつながれ、強拍に新しい音符が現れません。もうひとつは強拍の休符で、その直後に音符が来ます。

読みにくいのは、目が拍の頭に音符を探すのに、そこに無いからです。順序を変えると読めます。まず声に出して数えながら手拍子で叩き、空いている拍は口で数えるだけにする。それから楽器に持っていきます。

例と、練習の順番

いちばん分かりやすい例はボサノヴァで、ベースが拍の上、コードが「と」の上に八小節続きます。レゲエは逆に、コードが裏拍にしか来ず、表拍は空いたままです。ファンクは十六分音符でほぼ切れ目なくシンコペーションします。J-POPでもサビ前のコードチェンジが一拍前に来る形は非常に多く、これも同じ仕組みです。

練習は単純なところから積みます。メトロノームを四拍子でかけ、数字ごとに一音、自動的にできるようになるまで。次にそのうちの一つだけを二拍目の裏に動かします。一小節にシンコペーションが一つ — それだけでもう跳ねます。

そこから一つずつ増やします。いつまでも身につかない人の原因はいつも同じで、拍を保てないまま丸ごとのパターンを弾こうとしていることです。拍が先、ずれは後。この順番でないと、誰もできるようになりません。

Where to go next

Syncopation is a matter of where accents fall, so it depends on the pulse set by the tempo and on the accents written as dynamics and articulation. Which instruments carry the offbeats is a question of instrumentation.

よくある質問

シンコペーションとは何ですか

本来アクセントが来る拍を外して音を置くリズムの手法です。強拍を空けて裏拍に入れるか、タイでつないで強拍に新しい打点を作りません。耳が待つ場所に音が来ないことで跳ねる感じが生まれます。

ギターでのシンコペーションの弾き方は

右手を振り子のように上下させ続けたまま、強拍のダウンを空振りさせます。手は絶対に止めません。強拍の直前の「と」でコードを変える形も、同じ効果が出る定番です。

ピアノではどう弾きますか

左手でベースをまっすぐ刻み、右手のコードだけを裏へずらします。両手同時にずらすと基準が消えて何も起きません。片手ずつ、一小節にひとつから始めるのが確実です。

楽譜ではどう書かれますか

タイで裏の八分音符と次の四分音符をつなぐ書き方と、強拍に休符を置いてその直後に音符を出す書き方の二通りです。小節線をまたぐタイが多い曲は、ほぼシンコペーションの曲だと思ってかまいません。

シンコペーションが多いのはどんな音楽ですか

ボサノヴァ、ファンク、レゲエ、ジャズ、ソウル、そして現代のポップス全般です。レゲエは極端で、コードが裏拍にしか置かれません。J-POPでもサビ前のコードが一拍早く来る形が頻繁に使われます。

メトロノームは必要ですか

必要です。シンコペーションは一定の拍からのずれなので、拍が保てていないとずれとして聞こえません。ただのよれた演奏になってしまいます。

一拍ずらして、聴き比べる

スタジオでリズムを打ち込み、そのうちの一音を拍から裏へ動かして、両方を続けて鳴らしてみてください。まっすぐと跳ねるの違いは、読むより一度聴くほうが速く分かります。