アド #11
add#11
0 - 4 - 7 - 18Major + augmented 11th
アド #11について
アドシャープイレブンス(Cadd♯11)は、メジャートライアドに増十一度を加え、七度を含まない和音です。構成音はド・ミ・ソ・ファ♯。リディアンの色を四音に切り詰めた形で、完全十一度が起こす衝突から自由です。
構成音と度数
度数は 1 – 3 – 5 – ♯11 で、半音では 0 – 4 – 7 – 18 です。上げた十一度は三度から半音ではなく全音の距離にあり、それがこの和音を成立させています。
七度もナインスもないので、リディアンの色としては最も控えめな形です。主張しているのは「四度が上がっている」という一点だけです。
押さえ方
ギターでは x-3-2-0-x-2 でド・ミ・ソ・ファ♯。変化した音は一番高い弦に置きます。三度から離れているべき音だからです。
ピアノでは左手にルートと三度、右手に五度と増十一度。変化音が三度の隣に下りると、輝きではなく鋭さになります。
どこで使うか
ギターのテクスチャーと、七度なしでリディアンの色がほしいアレンジです。七度がないので属和音の機能も明るい静止もなく、あるのは広がりだけです。
インストゥルメンタルや劇伴では珍しくありません。日本語のコード譜では同じ色を Cmaj7♯11 と書くことが多く、長七度が加わるぶん厚く響きます。
偶然できる和音
ギターでは、ポジション移動のときに高い開放弦が残って増十一度が加わる例がよくあります。奏者は結果を聞いて採用し、記号があることは後から知ります。
この楽器の響きの多くはその順序で生まれてきました。手が見つけ、耳が認め、理論が名前を付ける。書かれた記号は最後の一歩です。
よくある質問
Cadd♯11 の構成音は?
ド・ミ・ソ・ファ♯です。ギターでは x-3-2-0-x-2。
Cmaj7♯11 との違いは?
長七度です。ないほうは色の付いた三和音、あるほうは完全な静止和音になります。
なぜ十一度を上げるのですか?
完全十一度なら長三度の半音上に来て、調性を打ち消してしまうからです。