ドミナントイレブンス
11
0 - 4 - 7 - 10 - 14 - 17Dom9 + perfect 11th
ドミナントイレブンスについて
ドミナントイレブンス(C11)は、三度を積んでイレブンスまで達した和音です。理論上の構成音はド・ミ・ソ・シ♭・レ・ファ。しかし実際にはこの形では弾かれません。十一度が長三度の半音上にあって三度を消すため、C11 という表記は紙の上でも舞台でもほぼ C9sus4 を指します。
十一度と三度の衝突
ファをオクターブ上に置いても、ミとの距離は半音のままです。この摩擦は色にならず三度を消し、耳は和音を長三和音として聞かなくなります。
だから解決策は一つ、三度を抜くこと。残るド・ファ・ソ・シ♭・レは、まさにサスペンドされた属九の和音で、誰かが C11 と弾いたときに鳴っているのはこれです。
押さえ方
ギターでは x3333x でド・ファ・シ♭・レ。同じフレットに四本の指が並ぶだけで、この楽器で最も楽な形のひとつです。現代の伴奏でこの響きが普及した理由でもあります。
ピアノでは別のベースの上の三和音として捉えます。右手に B♭、左手にド。同じ響きが、はるかに少ない計算で出ます。
三度が残る場合
三度と十一度が共存できる例外がひとつあります。十一度を上げた C7(♯11) です。半音上げればミと衝突せず、和音の中で最も明るい音になります。
だから表記は C11 と C7(♯11) を区別します。前者は掛留の和音、後者は変化した属和音で、互いの代わりにはなりません。
検索するときの注意
c11 という綴りは機器の型番と重なりやすく、そのままでは音楽以外の結果が並びます。文字と数字の組み合わせに共通する問題です。
日本語では「c11 コード」「c11 ピアノ」と語を足すか、いっそ sus と書いたほうが確実です。読み手にとっても、そのほうが意図が伝わります。
よくある質問
C11 の構成音は?
理論上はド・ミ・ソ・シ♭・レ・ファ。三度を抜いて、ド・ファ・ソ・シ♭・レと弾きます。
なぜ三度を抜くのですか?
完全十一度が半音上にあって、三度の働きを打ち消すからです。
C11 と C9sus4 は同じですか?
実際には同じです。鳴る音は一致し、違うのは表記の意図だけです。