ドミナントナインス b5
9b5
0 - 4 - 6 - 10 - 14Dom7b5 + major 9th
ドミナントナインス b5について
ナインス・フラットファイブ(C9♭5)は、ナチュラルなナインスと下げた五度を組み合わせた属和音です。構成音はド・ミ・ソ♭・シ♭・レ。完全五度を省いた C9♯11 と音は一致し、二つの表記の違いは書き手の意図だけにあります。
構成音と度数
度数は 1 – 3 – ♭5 – ♭7 – 9、半音では 0 – 4 – 6 – 10 – 14 です。減五度が完全五度を置き換え、ナインスはナチュラルのまま。変化していない唯一のテンションです。
ソ♭とファ♯は同じ鍵です。したがって C9♭5 と五度なしの C9♯11 は同じに響き、区別しているのは「完全五度がそこにあるべきか」という問いだけです。
押さえ方
ギターでは x32332 が両方の表記に使えます。楽器は区別せず、区別は紙の上に残ります。
ピアノでは示し分けられます。完全五度があれば C9♯11、置き換えていれば C9♭5。管楽器の書法ではこの選択が聞こえ、たいてい明記されます。
この表記が正しい場面
下げた五度が追加ではなく置き換えであるとき、典型的には完全五度の存在しない全音音階の文脈です。
文脈がリディアンドミナントで完全五度が使えるなら、正しい表記は C9♯11 です。そこで ♭5 と書けば、和声が差し出している音を消せという指示になってしまいます。
どこに現れるか
管楽器の書法とインストゥルメンタルのピアノパート、経過的な属和音の位置です。歌もののコード譜では稀で、あれば特定の配置の採譜です。
変化音一般の原則が働きます。決めるのはメロディで、歌が完全五度を歌っているなら、この表記は最初から成り立ちません。
よくある質問
C9♭5 の構成音は?
ド・ミ・ソ♭・シ♭・レです。ギターでは x32332。
C9♯11 との違いは?
完全五度です。C9♭5 では置き換え、C9♯11 では変化音と共存できます。
ギターでは同じに聞こえますか?
同じです。五度はどのみち省かれます。違いはピアノや管楽器で現れます。