マイナーメジャーナインス
mMaj9
0 - 3 - 7 - 11 - 14MinorMajor7 + major 9th (тоника мелодического минора)
マイナーメジャーナインスについて
マイナーメジャーナインス(Cm(maj9))は、マイナーメジャーセブンスにナインスを加えた和音です。構成音はド・ミ♭・ソ・シ・レ。ナインスは短三度と長七度の衝突をやわらげはしませんが、その衝突を意図的なものに変えます。
構成音と出どころ
度数は 1 – ♭3 – 5 – 7 – 9、半音では 0 – 3 – 7 – 11 – 14 です。ナインスは長で、七度とルートが擦れる領域のはるか上に置かれます。
和音は旋律的短音階の第一音度そのものです。借りてきた響きではなく、ひとつの音階のトニックだと考えると腑に落ちます。
映画の音として
名前より響きのほうがよく知られています。ジェームズ・ボンドの主題は、この和音で終わります。以来この響きは、上品に保たれた緊張を意味するようになりました。
劇伴では五十年代から、終わらせない終止として使われてきました。落ち着きがないから宙に残る、というのが狙いどおりの効果です。
押さえ方
ギターでは x-3-1-4-3-x でド・ミ♭・シ・レが鳴り、五度は省きます。速い持ち替え向きではなく、開いた手と鳴らす時間が要るアレンジ用の形です。
ピアノでは左手にルート、右手にミ♭・シ・レ。短三度と長七度の距離が効果を作るので、詰めると窮屈なだけの響きになります。
どこに置くか
Cm(maj7) と同じ場所です。ベースを保った下行の中、マイナートライアドとマイナーセブンスの間に入ります。ナインスは声部進行を変えずに響きを広げます。
歌もののコード譜にはほぼ出ません。Cm(maj7) と書かれ、ナインスはアレンジする側が足します。
よくある質問
Cm(maj9) の構成音は?
ド・ミ♭・ソ・シ・レです。ギターでは x-3-1-4-3-x、五度は省きます。
どの音階から来ていますか?
旋律的短音階の第一音度です。
なぜ映画音楽らしく聞こえるのですか?
不協和にならずに緊張を含むからです。ボンドの主題がこの和音で終わり、その印象が残りました。