シックスナインス
6/9
0 - 4 - 7 - 9 - 14Major + 6th + 9th
シックスナインスについて
シックスナインス(C6/9)は、メジャートライアドに六度とナインスを同時に加えた和音です。構成音はド・ミ・ソ・ラ・レ。七度がないので緊張がなく、現代のアレンジでは終止の定番になっています。
構成音と度数
度数は 1 – 3 – 5 – 6 – 9、半音では 0 – 4 – 7 – 9 – 14 です。六度とナインスは、メジャートライアドのどの音ともぶつからずに足せる二つの音で、この和音はその両方を同時に取ります。
七度がないので行き先がありません。それが狙いで、響きは豊かなのに完全に静止します。素の三和音では薄く、長七の和音では明るすぎる場面を埋めます。
押さえ方
ギターの定番は x32233 で、ド・ミ・ラ・レ・ソが鳴ります。バレーなしで手に収まり、ここ数十年で最も多く弾かれた終止形と言っていい和音です。
ピアノでは六度とナインスを上に、ルートから離して置きます。五音を中音域に固めると効果が消え、終止ではなく団子に聞こえます。
終わりに向く理由
三和音で終わると教則本のように、長七の和音で終わると七度が光って耳が残ります。C6/9 はその両方を避けます。練習曲に聞こえない程度に豊かで、続きを求めない程度に中立です。
四十年代のジャズから広まり、歌もの、劇伴へ渡りました。以来、素の三和音で終えることのほうが意識的な選択になっています。
曲の途中でも
和声が動かない長い区間の拡張トニックとしても働きます。長七の和音と交替させても機能は変わりません。
短調版の Cm6/9 も同じ役目を果たします。前半の終わりに長調版、ブリッジの終わりに短調版という使い分けは、ギターのアレンジでよく見かける形です。
よくある質問
C6/9 の構成音は?
ド・ミ・ソ・ラ・レです。ギターでは x32233。
七度は入りますか?
入りません。七度がないことが、この和音を終止向きにしています。
なぜ曲の最後によく使われるのですか?
緊張を作らずに響きが豊かだからです。三和音のように薄くも、長七の和音のように未完にも聞こえません。