オルタード(フル)
7alt
0 - 4 - 6 - 10 - 13 - 15Dom7 b5 b9 #9 — fully altered with both 9ths
オルタード(フル)について
オルタードドミナント(C7alt)は、付加音がすべて変化した属和音です。三度と七度は残り、その脇にレ♭・レ♯・ソ♭・ラ♭が並びます。記号は特定の音を指定せず、三度と七度以外にナチュラルな音は歓迎されない、とだけ告げています。
この記号の意味
C7alt は決まった音の集まりではなく指示です。三度と七度は属和音を成立させるので残り、五度とナインスは上か下に変化して現れます。どれを選ぶかは弾き手が決めます。
実際には三つか四つの変化音で実現します。同じ記号を見た二人のピアニストが違う音を弾き、二人とも正しい。記譜では珍しく、この記号に固有の性質です。
対応する音階
オルタードスケール、別名スーパーロクリアンは、旋律的短音階の第七音度です。ドの上ならド・レ♭・レ♯・ミ・ソ♭・ラ♭・シ♭。和音のテンションはすべてこの中にあります。
逆から見れば、トライトーン上に作ったリディアンドミナントと同じ材料です。C7alt の代わりに G♭7♯11 を弾いても成立するのはそのためです。
押さえ方
ギターでの標準的な実現は x-3-2-3-4-4。ド・ミ・シ♭・レ♯・ソ♯で、上げた五度と上げたナインスの組み合わせです。C7alt と書かれたとき多くの人が取る形です。
ピアノでは左手にルート、右手にミ・シ♭と任意の変化音を二つ。選択はメロディに従い、歌っている音を半音隣で邪魔しないようにします。
どこに立つか
ジャズやインストゥルメンタルのカデンツで、重要な到着の直前にある最後の属和音です。調性和声が体系の外に出ずに作れる最大の緊張になります。
歌もののコード譜にはまず出ません。記号を読み解ける奏者が前提だからです。紙に C7alt とあれば、そのアレンジは譜面を読む人に向けて書かれています。
よくある質問
C7alt では何を弾きますか?
三度と七度は必ず。あとはレ♭・レ♯・ソ♭・ラ♭から選んだ変化音です。固定の集まりはありません。
どの音階が対応しますか?
オルタードスケール、旋律的短音階の第七音度です。トライトーン上のリディアンドミナントと同じ材料になります。
ギターではどう押さえますか?
x-3-2-3-4-4 が最も一般的です。五度とナインスを上げた形になります。