ドミナントセブンス #9
7#9
0 - 4 - 7 - 10 - 15Hendrix chord
ドミナントセブンス #9について
セブンス・シャープナインス(C7♯9)は、属和音に半音上げたナインスを加えた和音です。構成音はド・ミ・ソ・シ♭・レ♯。レ♯はミ♭と同じ音、つまり短三度であり、長短二つの三度が同居することがこの和音の粗さを作ります。
構成音と表記
度数は 1 – 3 – 5 – ♭7 – ♯9、半音では 0 – 4 – 7 – 10 – 15 です。レ♯はミ♭の異名同音で、和音は事実上どちらの三度も持っています。
シャープで書くのは気まぐれではありません。ミ♭と書けば和音がマイナーに見えますが、レ♯と書けば「ナインスを上げた属和音」という素性が残り、対応する音階も読みやすくなります。
押さえ方
ギターでは x3234x が定番で、五弦にルート、二弦に上げたナインスが来ます。五度は消えますが問題ありません。和音を支えるのは三度・七度・変化したナインスです。
ピアノでは配置が決定的です。上げたナインスは長三度よりはっきり上に置きます。同じ音域だと半音の衝突がミスのように聞こえ、色になりません。
この響きの出どころ
ブルースです。メロディが長三和音の上で短三度を使い続ける習慣を、和音の側が書き取った形になっています。歌手がすでに歌っていた音を、伴奏が受け止めたわけです。
日本ではロックとソウル、ファンクを通じて広まりました。コード譜には C7 とだけ書かれることが多く、様式を知る人が耳で足しています。
機能と仲間
属和音としてファへ引きます。上げたナインスは緊張を強めるだけで方向は変えず、解決はより劇的になります。
変化音がひとつの属和音は四種類あり、C7(♭9)、C7(♯5)、C7(♭5) が兄弟です。この和音が最も粗いのは、摩擦が三度のすぐ隣で起きるからです。リフの上で解決せずに置かれることもよくあります。
よくある質問
C7♯9 の構成音は?
ド・ミ・ソ・シ♭・レ♯です。ギターでは x3234x、多くは五度を省きます。
上げたナインスは短三度と同じ音では?
音は同じですが表記が違います。属和音であってマイナーではない、という素性を書き分けています。
どんなジャンルで聞きますか?
ブルース、ロック、ソウル、ファンクです。リフの土台として置かれることもあります。