サスフォー
sus4
0 - 5 - 7Root + perfect 4th + perfect 5th
サスフォーについて
サスフォー(sus4)は、三度を完全四度に置き換えた和音です。Cならド・ファ・ソで、表記は Csus4。三度がないためメジャーでもマイナーでもなく、四度が三度へ下りたがる性質から「掛留」という古い名前も持っています。
構成音と度数
度数は 1 – 4 – 5、半音では 0 – 5 – 7 です。四度は長三度の半音上、短三度の全音上にあります。置き換えられたことは耳でわかるのに、外れて聞こえない距離です。
古い意味での不協和ではありません。欠けているのは調性の決定であって、その欠落が「まだ途中」という印象を作ります。
掛留という見方
和声学では、この四度は前の和音から引き延ばされた音が三度へ下りる途中の姿、つまり掛留として説明されます。和音というより声部の出来事で、ファがミへ下りて Csus4 は C になります。
ポップスはその出来事に名前を付け、独立した和音として扱いました。二つの見方は同じ響きを説明しています。片方は理由を、もう片方は押さえ方を教えてくれます。
解決させるか、そのままか
古典的には解決させます。四度が三度へ下り、Csus4 が C になる。コード譜では一小節に二つの和音が並び、手の動きとしては指一本の上げ下げです。
現代の伴奏では解決させないことも多く、一小節まるごと sus4 のまま次の和音へ進んでも間違いには聞こえません。ロックでも歌伴でも普通に使われます。
押さえ方
ギターでは Csus4 が x33011、Dsus4 が xx0233。後者は開放のDに指を一本足すだけなので、この楽器で最もよく鳴らされる形のひとつです。Asus4(x02230)と Esus4(022200)も同様です。
押さえやすさがそのまま普及の理由になりました。左手は動かさず、指を離して押さえ直すだけで和音が呼吸し、リズムは途切れません。
sus4 と sus2
Csus4 は四度、Csus2 は二度を使います。方向は逆ですが、構成音は並べ替えの関係にあります。ド・ファ・ソを転回するとファ・ソ・ドになり、これは Fsus2 です。
選択は質感の問題です。sus4 は前へ押し、解決の前に置くと効きます。sus2 は軽く開いたまま留まります。どちらも長短は示しません。
よくある質問
Csus4 の構成音は?
ド・ファ・ソです。三度が完全四度に置き換わっているため、長短は決まりません。
押さえ方は?
Csus4 は x33011、Dsus4 は xx0233。開放形は元のメジャーコードに指を一本足すだけです。
必ず解決させないといけませんか?
古典的には四度が三度へ下ります。現代の伴奏では解決させずに次へ進むこともよくあります。