楽譜の記号
調号とは:シャープとフラットの順番と読み方
調号は音部記号のすぐ右に並ぶシャープやフラットのことです。曲じゅうの同じ音名すべてに効くので、いちいち臨時記号を書かずに済み、一小節も弾かないうちに調が分かります。覚えるべき組み合わせは十五通りしかありません。
このページは楽譜の読み方ガイドの一部です。
シャープの順番
ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ。順番は不変で飛ばしません。四つなら必ずファ・ド・ソ・レです。
フラットの順番
シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ。シャープの逆順そのままなので、片方を覚えれば両方になります。
一つの調号に二つの調
同じ調号を長調と短調が分け合います。フラット三つなら変ホ長調かハ短調で、音は同じ、中心の音だけが違います。
調号とは何か
音部記号と拍子記号のあいだに置かれるシャープまたはフラットの一群で、打ち消されない限り曲の終わりまで効き続けます。第五線にシャープが一つあれば、どのオクターヴのファもファのシャープで弾く。臨時記号を何十個も書く代わりに記号一つで済ませる、という仕組みです。
小節の中に現れる臨時記号のほうが例外です。音符の左に置かれたシャープ・フラット・ナチュラルはその小節のあいだだけ調号を上書きし、小節線を越えれば調号に戻ります。曲の途中でナチュラルがよく出てくるのは、行頭に書いてあるものを一時的に取り消しているからです。
調号一覧と数の増え方
シャープ側はハ長調から始まり、ト・ニ・イ・ホ・ロ・嬰ヘ・嬰ハと一つずつ増えます。フラット側は同じくハ長調から、ヘ・変ロ・変ホ・変イ・変ニ・変ト・変ハ。合わせて長調が十五、うち三組は同じ響きの別表記で、ロ長調と変ハ長調、嬰ヘ長調と変ト長調、嬰ハ長調と変ニ長調が重なります。
順番が変わらないので、覚えるのは数だけで足ります。シャープ三つと言われれば中身はファ・ド・ソに決まっており、フラット二つならシ・ミに決まっている。どの音に付くかを個別に覚える必要はありません。
調号から調を見分ける
シャープなら最後のシャープの半音上が長調の主音です。三つならソのシャープが最後で、その半音上はラ、つまりイ長調。フラットなら最後から二つ目のフラットが調の名前になります。四つならシ・ミ・ラ・レなので変イ長調。フラット一つだけは例外で、ヘ長調として覚えます。
こうして出るのは長調です。同じ調号を持つ短調は主音が短三度下にあり、無印ならイ短調、シャープ一つならホ短調、フラット一つならニ短調。実際にどちらの調かを決めるのは楽譜そのもので、最初と最後の小節の低音、そして短調の第七音が上げられて繰り返し現れるかどうかを見ます。
平行調と同主調のちがい
平行調は調号を共有し、中心の音だけが違う関係です。ハ長調とイ短調、ト長調とホ短調。譜面上は何も変わらないので、新しい臨時記号なしに明るい側と暗い側を行き来できます。曲の途中で色合いが変わったのに調号が動かないのは、たいていこれです。
同主調は逆で、主音が同じで調号が違います。ハ長調とハ短調ならフラット三つ分の差。これは本当の転換で、譜面には新しい調号か臨時記号の並びとして現れます。二つを取り違えるのがこの分野で最も多い誤りですが、見分け方は簡単です。調号が同じなら平行調、主音が同じなら同主調。
覚え方
順番は音名の並びとして覚えるのがいちばん速い。シャープはファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ、フラットはその逆から読む。二つを別々に暗記する必要はなく、片方を覚えれば残りは読み方の向きを変えるだけです。
調そのものは五度圏に並べると位置関係で覚えられます。時計回りに一つ進むごとにシャープが一つ増え、反時計回りに進むごとにフラットが一つ増える。ただし最後に効くのは反復で、よく使う調の曲を何曲か読めば、シャープ二つが「ニ長調」として、考える前に見えるようになります。
よくある質問
調号とは何ですか。
音部記号の右に並ぶシャープやフラットのことです。曲全体に効き、どのオクターヴの同じ音名にも適用されるので、臨時記号を書かずに済みます。
シャープとフラットの順番は決まっていますか。
決まっています。シャープはファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ、フラットはその逆順。順番は変わらないので、覚えるのは数だけで足ります。
調号から調を見分けるには。
シャープなら最後のシャープの半音上、フラットなら最後から二つ目のフラットが長調の主音です。フラット一つはヘ長調として個別に覚えます。
調号はいくつありますか。
長調で十五。シャープ系が七つ、フラット系が七つ、無印が一つで、同じ十五が短調にも使われ、一つの調号を長調と短調が分け合います。
平行調と同主調はどう違いますか。
平行調は調号が同じで主音が違い、ハ長調とイ短調がその例です。同主調は主音が同じで調号が違い、ハ長調とハ短調がその例です。