ドリアン b5
2 - 1 - 2 - 1 - 3 - 1 - 2ドリアン b5について
ドリアン ♭5 は 1 2 ♭3 4 ♭5 6 ♭7、ドリアンの五度を半音下げた音階です。ドからは ド・レ・ミ♭・ファ・ソ♭・ラ・シ♭ になります。ハーモニックメジャースケールの第二モードであり、居場所はハーフディミニッシュのコードです。
ハーモニックマイナーではなくハーモニックメジャー
日本語で検索されるのは圧倒的にハーモニックマイナーのほうで、ハーモニックメジャーはその十分の一ほどしかありません。両者は別物です。ハーモニックマイナーは短音階の第七音を上げたもの、ハーモニックメジャーは長音階の第六音を下げたものです。共通するのは増二度を一つ含むという点だけで、似ているのはそこまでです。
ドリアン ♭5 は後者の一族に属します。親音階は ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ♭・シ、つまり第六音を下げた長音階で、その七音を第二音から読み、ドへ移すとちょうどこの音階になります。
ドリアンとの違いは一音
ドリアンは 1 2 ♭3 4 5 6 ♭7、長音階の第二モードで、モーダルな曲の多くを支えています。ここで違うのは五度だけです。半音下がって減五度になります。七音のうち一音です。
耳にとってこの差は大きなものです。完全五度は主音の感覚を支える柱であり、それを外すと音階は安定を失い、テーマを書けるモードではなくなります。コードを説明するための音階に変わる、というのが両者の本質的な違いです。
どのコードで使うか
ルートから三度を積むと ド・ミ♭・ソ♭・シ♭、すなわちハーフディミニッシュになります。この音階が存在する理由がそのコードです。同じコードで普通に選ばれる音階と分けるのは六度で、ラ♭ ではなくナチュラルのラを持ちます。コードに対して伸ばすと十三度として鳴ります。
比較すべき相手はロクリアン・ナチュラル2、メロディックマイナーの第六モードで、ハーフディミニッシュではまずこちらへ手が伸びます。どちらも長二度と減五度を持ち、違うのは六度だけです。旋律や内声にすでにナチュラルの六度があるときは、この音階を選びます。
コード進行の中で
マイナーのツーファイブでは二度がハーフディミニッシュになり、そこがこの音階の出番です。編曲の中に長六度がすでにあるとき、あるいは短六度が上の声部とぶつかるときに選びます。
ファイブのコードへは持ち越せません。和音が変わった時点で長六度はオルタードドミナントに対して誤った音になります。ハーモニックメジャーのモードはおおむね一つのコード専用であり、この音階も例外ではありません。
よくある質問
ドリアン ♭5 の構成音は何ですか
七音です。1 2 ♭3 4 ♭5 6 ♭7 で、ドからは ド・レ・ミ♭・ファ・ソ♭・ラ・シ♭ になります。
ドリアンとどう違いますか
一音です。五度が半音下がります。残る六つの音度は同じです。
どのコードで使いますか
ハーフディミニッシュです。ドからは ド・ミ♭・ソ♭・シ♭ で、とくにナチュラルの十三度が欲しいときに向きます。
どこから来た音階ですか
ハーモニックメジャースケールの第二モードです。
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