TerryTrilla

ハーモニックメジャー

このファミリーのスケール:7

ハーモニックメジャースケールは、メジャースケールの第6音を半音下げた音階です。Cなら C D E F G A♭ B になります。メジャーに対する関係は、ハーモニックマイナーがナチュラルマイナーに対して持つ関係とまったく同じです。一音下げ、増2度が生まれ、母体にはない和音が使えるようになります。マイナーのサブドミナントです。

下げた音が一つ、生まれる和音が一つ

Cメジャーの第6音を下げると、第4音上の和音がFメジャーからFマイナーに変わります。この和音のためにこの音階はあります。長調の中のマイナー・サブドミナントはポピュラー音楽で最も聞き覚えのある響きの一つで、明るい進行が調を離れないまま一小節だけ翳る瞬間です。

第6音を下げると増2度も生まれます。ここでは A♭ と B のあいだです。ハーモニックマイナーと同じ種類の効果ですが、こちらは長3度の上に置かれるため、色合いは異国的ではなくほろ苦いものになります。音階はメジャーの身元を保ったまま、影だけを借ります。

借用和音か、それとも音階か

多くの人はこの響きにモーダル・インターチェンジとして出会います。同主短調から借りた和音という説明で、作曲にはそれで足ります。音階が必要になるのは、借用和音を含む一小節をひとつの音の集合で通したいときです。書く人ではなく弾く人の問題だといえます。

違いは旋律に出ます。借用和音として扱えば旋律は素直なメジャーのままで、下げた第6音は和声の中だけに生きます。音階として扱えばその音は主題にも入り、結果はかなり暗くなります。どちらも正しく、別々の判断です。意識して選ぶ価値があります。

モードと、知る値打ちのある一つ

七つのモードには珍しいものが並びますが、一つは覚える値打ちがあります。第4モード、リディアン♭3と呼ばれることもある形で、第4音を上げたマイナー和音に合います。もう一つ、第5モードは♭9を持つドミナントに使え、同じ場所のディミニッシュより軽く響きます。

残りは専門的な色です。ロクリアン♭♭7はディミニッシュ7thの和音に対応し、オーギュメント系のモードは演奏の伝統よりも劇伴で出会うことのほうが多いでしょう。具体的な和音が求めるまでは、存在を知っていれば足ります。

一分で聞き分ける

CメジャーからFメジャーへ行って戻り、次にCメジャーからFマイナーへ行って戻ってください。この二つ目の進行がこのページの内容そのものです。対比が耳に入ったら、Cから音階を弾いて、なじみのない歩幅が A♭ と B のあいだ一か所だけであることを確かめてください。

即興では小節の途中で切り替える練習が効きます。トニックの上では普通のメジャー、マイナー・サブドミナントが来たときだけハーモニックメジャーです。和声が変わるその瞬間に音が変わります。実際の使い方がこれであり、音階を上下に往復してもほとんど身に付かない理由でもあります。

よくある質問

ハーモニックメジャースケールとは何ですか

メジャースケールの第6音を半音下げた音階です。Cなら C D E F G A♭ B になります。

ハーモニックマイナーとの違いは何ですか

ハーモニックマイナーは第3音も下げます。ハーモニックメジャーは長3度を保つため、暗いというよりほろ苦く響きます。

曲のどこで使われていますか

長調の進行にマイナーのサブドミナントが現れるところです。その借用和音がこの音階の中心的な響きです。

ハーモニックメジャー系のスケール一覧