リディアン・ドミナント
このスケールには別の呼び名もあります: Lydian b7, Overtone。
2 - 2 - 2 - 1 - 2 - 1 - 2リディアン・ドミナントについて
リディアンドミナントスケールは 1 2 3 ♯4 5 6 ♭7、メロディックマイナーの第四モードで、日本語ではリディアン7thとも呼ばれます。レから並べるとレ・ミ・ファ♯・ソ♯・ラ・シ・ド。イ短調メロディックマイナーを第四音から数え直したもので、増四度と短七度を同時に持つ唯一の常用音階です。
リディアンの第七音を下げた形
リディアンスケールは 1 2 3 ♯4 5 6 7、第四音を上げた長音階で、映画音楽で知られる開いた浮遊感のある響きです。その第七音を下げると浮遊感は終わります。長三度と短七度がトライトーンを作り、トライトーンこそがコードをドミナントにするからです。
一音の変更で音階の役割がまるごと変わります。リディアンはメジャーセブンスコードの上に、リディアンドミナントはドミナントセブンス、それも ♯11 を持つものの上に置かれます。リディアンでは宙に浮いていた第四音が、もともと動きたがっていたコードの色に変わるわけです。
ドミナントに ♯11 とナチュラル13を同時に与える常用音階はこれしかありません。ミクソリディアンは13を持ちますが完全四度が長三度とぶつかり、オルタードスケールはそのどちらも持ちません。その中間の空きを埋めるためにこのモードが使われます。
日本語ではリディアン7thと呼ばれる
この音階は日本語の教則やセッションの現場でリディアン7thと呼ばれることが多く、リディアン♭7、リディアンフラット7という表記も同じものを指します。実際の検索もこれらの表記に分かれており、どれも間違いではありません。
呼び名が分かれる理由は、名前が違う二つのことを述べているからです。リディアンドミナントは仕えるコードの種類から、リディアン7thは第七音が短七度であることから来ています。どちらも同じ七音を指しています。
もう一つの別名がオーバートーンスケール、日本語では倍音音階です。振動する弦の第八倍音から第十四倍音を一オクターブに畳み込むと、ちょうどこの並びになります。増四度が第十一倍音に近いことが、トライトーンを含みながら音階が落ち着いて聞こえる理由です。ただし平均律で弾くのは自然現象の近似であって、第十一倍音は鍵盤の ♯4 よりはっきり低い音です。
どこで使うか
日常的な用途は裏コードです。ツーファイブワンで G7 の代わりに D♭7 を置くと、ドミナントが予期された位置からトライトーン離れた場所に現れます。そこに合うのがこの音階で、代理コードの ♯11 は元のコードのルートにあたります。最も異質に聞こえる音が、実は二つのコードをつないでいるわけです。
譜面に ♯11 と書かれたドミナント、ブルースで IV7 が早く来る二番目のコード、そしてボサノヴァを含むブラジル音楽の和声全般もこのモードが受け持ちます。あちらでは ♯11 を持つドミナントは特殊効果ではなく日常です。
ギターでの近道はこのファミリー共通で、コードのルートの完全五度下のメロディックマイナーを弾きます。D7♯11 の上なら A メロディックマイナー。親音階の五ポジションが、このモードとオルタードスケールとロクリアン♮2 を同時にカバーします。音は変わらず、下のコードだけが変わるからです。
よくある質問
リディアンドミナントスケールとは何ですか。
メロディックマイナーの第四モードで 1 2 3 ♯4 5 6 ♭7、日本語ではリディアン7thとも呼ばれます。レから並べるとレ・ミ・ファ♯・ソ♯・ラ・シ・ド。♯11 を持つドミナントセブンスの上で使い、ドミナントに ♯11 とナチュラル13を同時に与える唯一の常用音階です。
リディアンスケールとの違いは何ですか。
第七音だけです。リディアンは長七度を持ちメジャーセブンスコードの上に置かれますが、リディアンドミナントはそれを下げ、長三度とのあいだにトライトーンができてドミナントの材料になります。増四度は両者で同じです。
リディアン7thやリディアン♭7と同じものですか。
同じ音階の別表記です。リディアンドミナントは仕えるコードの種類から、リディアン7th・リディアン♭7は第七音が短七度であることから来た名前で、日本語ではどちらも広く使われています。オーバートーンスケール(倍音音階)も同じ七音を指します。
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