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ダイアトニック

このファミリーのスケール:7

ダイアトニックとは、メジャースケールを各音から読み直して得られる七つの音階のことです。アイオニアン、ドリアン、フリジアン、リディアン、ミクソリディアン、エオリアン、ロクリアンの七つで、構成音はすべて同じ、ハ長調ならピアノの白鍵だけです。違うのはどの音を主音として扱うかだけであり、その一点で聞こえ方がすべて変わります。

ダイアトニックコードから入るのが早い

日本では音階そのものより先にダイアトニックコードを調べる人が多く、それは理にかなった順序です。ハ長調の各音に3度を積めば C・Dm・Em・F・G・Am・Bm♭5 の七つが出ます。この七つが調の中で使える和音であり、コード進行を作るときの材料でもあります。音階の七つのモードは、この七つの和音と一対一で対応しています。

対応を一度つかむと理解が早くなります。Dm の上で弾く音階がDドリアン、Em の上ならEフリジアン、F の上ならFリディアンです。つまりモードを覚えるとは新しい指の形を七つ覚えることではなく、いま鳴っている和音がどの度数のものかを聞き分けることです。

違いは一音ずつ

各モードは、いちばん似ているメジャーかマイナーと比べると一音しか違いません。リディアンはメジャーの第4音が半音上、ミクソリディアンはメジャーの第7音が半音下、ドリアンはマイナーの第6音が半音上、フリジアンはマイナーの第2音が半音下です。ロクリアンは第2音と第5音の両方が下がるため、主和音が減三和音になり、安定した居場所を持ちません。

アイオニアンとエオリアンは比較の必要がありません。メジャースケールとナチュラルマイナーの古い呼び名だからです。残る五つが実際に色を持つモードで、その色はどれも一つの変化音に懸かっています。その音が聞こえればモードが聞こえ、聞こえなければ音階を何度往復しても身に付きません。

練習の仕方を間違えるとモードは消える

白鍵でDからDまで弾いて「Dドリアンを弾いた」と言われることがありますが、それだけでは違います。伴奏がなければ耳は最も強い主音を選び、数秒でCに落ち着きます。モードは別の音から始めることで生まれるのではなく、その音を重心にして保ち続けることで生まれます。

実際に働くのは和声です。Dの持続音、Dm から G への二和音の往復、Dへ戻り続けるベースライン、どれでも一小節あればモードは立ちます。モーダルな音楽で和音がほとんど動かないのはこのためです。強い機能進行は耳を通常の主音へ引き戻し、モードの色もいっしょに消えてしまいます。

それぞれの居場所

ドリアンはマイナーの色に第6音の明るさが差した響きで、ファンクの反復、ケルト音楽、ジャズの多くを支えます。ミクソリディアンはドミナント和音をそのまま居場所にした響きで、ブルース由来のロックのほとんどがこれです。リディアンは七つで最も明るく、映画音楽が広がりや驚きを描くときの定番になりました。フリジアンは使えるモードの中で最も暗く、フラメンコとメタルを支えています。

ロクリアンは例外です。主和音が減三和音なので落ち着く場所がなく、調としては機能しません。ハーフディミニッシュの和音の上に色として乗せるものであり、これで曲を書こうとするのは初期にありがちな行き止まりです。

ギリシャの名前、中世の音階

名称は古代ギリシャの理論からの借用ですが、借り方が正確ではありませんでした。中世ヨーロッパの理論家がギリシャ語の呼び名を自分たちの教会旋法に当てはめたもので、記述された体系はギリシャのものとは異なります。現代のドリアンに、古代の音楽家が同じ名で弾いたであろう内容は残っていません。

同じ語は他分野にも残っています。建築のドリア式やフリギア帽がそれで、どちらも同じ地域と民族の名から来ています。音階が先にあって地名が付いたのではなく、地名が先にあって音階に付けられました。

よくある質問

ダイアトニックスケールとは何ですか

同じ構成音を別々の音から読んだ七つの音階です。アイオニアン、ドリアン、フリジアン、リディアン、ミクソリディアン、エオリアン、ロクリアンを指します。

ダイアトニックコードとの関係は何ですか

調の各音に3度を積んだ七つの和音がダイアトニックコードで、七つのモードはその和音と一対一で対応します。

モードがメジャースケールに聞こえるのはなぜですか

新しい主音が支えられていないからです。持続音や二和音の反復、その音に戻るベースがあれば聞こえるようになります。

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